経営理念とは、企業自身がなんのために企業活動をするのかを明文化したものです。経営理念を見れば、企業の価値観や企業が最終的に目指しているものがわかります。経営理念は企業の経営の方向性を明確にし、組織の一体感をもたらします。社外に対して経営理念を示すことで企業が社会にどのような価値をもたらし貢献しようとしているかがわかり、信頼とブランド力につながります。よい経営理念は企業の内外から理解や共感を得やすい、わかりやすくなおかつオリジナリティのある言葉で書かれています。内容に一貫性があり企業にマッチしていて、経営戦略や方針に結びついていることも大切です。よい経営理念は、社内に浸透していなければなりません。
介護施設でも、経営理念は一般の企業と同じ役割を担っています。介護施設で働こうとするなら、経営理念が明文化されスタッフと共有されているかを見るのもよい介護施設の見分け方です。経営者が素晴らしい経営理念を持っていたとしてもスタッフに浸透していなければ、実際に働き始めてから現実との違いに苦しめられることになります。働く施設に揺るぎない経営理念があれば、介護施設のトップやスタッフが変わってもサービスや経営方針が変わることはありません。介護施設を就職先に選ぶなら経営理念の内容と、経営理念がパンフレットなどに書かれているかを確認しましょう。
面接の際などにスタッフの利用者に対する対応と経営理念に食い違いがないかを見ることで、ある程度までよい介護施設か否かを見分けることができます。