企業の面接で担当者から聞かれる、志望動機を始めとした様々な質問の中でも、特に重要となるのが経営理念です。経営理念とは文字通り企業の経営者の哲学や信念に基づいた方針のことを言います。介護系の職種を探す時に給料を始めとした福利厚生だけを重視して選択する人も少なくありません。長く働いていく上でこれらの条件は大切ですが、いくら雇用条件が良くても肝心の仕事が合っていなければ意味がありません。
せっかく採用をしても仕事への不満を理由に早期退職をされてしまうと再び求人募集を出す時間とコストが無駄になります。介護施設の面接で経営理念について質問をするのは理解度と相性を確認することが主な目的です。面接に臨む前にホームページで下調べをして理解を深めて好印象を持ってもらえるような答えを用意しておく必要があります。質問に対する正しい正解はありませんが、教科書通りの答えでは百戦錬磨の面接官にただ情報を詰め込んだだけと見透かされるので逆効果です。オリジナリティを出すために自分がそれまで生きてきた中で関連付けられる出来事を見つけて紐付けするように語ると好印象を持たれます。そのほか、PREPと呼ばれるプレゼン手法も効果的です。結論から話し始めて理由、例えと続き最後に結論で締め括るPREP法は順を追うことで相手が自然と納得できるようになると言われています。
経営理念は現場の雰囲気に影響することも少なくないので、確認しておくことは職場探しにおいても面接対策としても必要な作業です。